那須川天心は強いですよね。圧倒的と言っても良いほどです。
なぜ彼がこれほど強いのか?なぜ誰も寄せ付けないほどに強いのか?
その秘密のヒントを見つけました。
那須川天心本人の公式 YouTube チャンネルで彼は次のように言っていました。
「動きのパターンを常に変え続けている」
どいうことかと言うと・・、
戦いで勝つには「相手の癖・パターン」を見抜くことが鍵
普通の人間はある決まったパターンや癖があります。
例えば初めて対戦する相手だったら、相手の動きの癖やパターンを見抜くことから始めます。
そしてそのパターンの中に弱い部分がもしあれば、そこを集中的に攻め続けることで相手を倒すことが可能になります。
ですから通常、相手を倒すためには相手のパターンや癖をいかに見抜くかが鍵になります。
ところが、どうもこの方法は那須川天心には通用しないようなのです。
ジム仲間でさえ「天心攻略法」を発見できていない
那須川天心はテッペンジムで練習をしています。当然そのジムの仲間達とは毎日何度もスパーリングをすることになります。
ということは那須川天心相手に何度もスパーリングしている仲間達は、天心の癖やパターンを何度も見ているはずです。
当然「天心攻略法」なるものを発見できているはずです。
ところが「未だに発見できていない」そうなのです。
その理由は冒頭でお話しした「常に変え続ける」です。
那須川天心は常に攻撃のパターンを変え続けるのだそうです。
例えば最初は A から B 、B から C という順番で攻撃の動きを行ったとします。
相手はそのパターンを学習して覚えて、「Aの動きをしたらすぐに B になるはずだから、B にカウンターを合わせる」というようなことを想定します。
ところが那須川天心は次の攻撃では 「A をしたらいきなりCに行ったりする」のです。
1年半、何百ラウンドもスパーリングしてるジム仲間が未だにまともにパンチを当ててない
那須川天心はこれを常に行っているようで、1年半も那須川天心とスパーリングしているムートン梅井選手は、未だに天心攻略法を発見できていないそうです。
未だにボコボコにやられるそうです。驚くべきことに1年半もスパーリングをしているのに、未だに「一度もまともにパンチを当てたことがない」そうです。
これが那須川天心の強さの秘密だと感じました。
毎回「攻撃パターン、動きパターン、ディフェンスパターン」が違うのだそうです。だから何をされるかわからなくなり、スパーリング後半では手を出せなくなるのだそうです。
このことについて那須川天心は次のように話しています。
「練習仲間って慣れるじゃないですか。慣れるからだいたい癖ってわかるんですけど、俺はそれをわからなくしよう、という感じでやってるんですよ。練習生とかには癖とかバレちゃうので、そういう人たちにもばバレないようにやれば、誰にも負けないよね、っていう。」
志郎選手と高度な駆け引きを行ってましたが、その時も「同じ攻撃は二度と通用しない」ような攻防でした。
この時も一度あるパターンで攻撃をしたらそのパターンを相手はもう学習してしまっているわけです。
ですから同じパターンで攻撃するとカウンターなどを食らってしまう。だから同じパターンでの攻撃は二度と行わない。ということをずっとやり続けていたようです。
そして那須川天心は常にそれをやり続けている。
たとえジムでのスパーリングだとしても、それを常にやり続けている。
だから「那須川天心に決まった攻撃パターンはない」ということになります
これが強さの秘密だと思いました。
追伸)
今年の年末には那須川天心 vs 武尊が実現して欲しいですし、実現すると思っています。
那須川天心に比べると武尊には決まったパターンがあるように思います。それでも圧倒的な圧力があります。
さらにレオナペタス戦を見ればそれ以外にも「何か運のようなもの」を持っているようにも感じます。
武尊の圧力と運、那須川天心の正確無比で決まったパターンのない動き。
今年の年末が楽しみです。
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